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パチンコホールコンペティション応募案-----2002.01

昔よく見た看板を覚えている。ビルの屋上の上で、コカ・コーラの文字が風に微妙にうねっていた。キャバレーの正面 に、夜のネオンを反射して、きらきらぎらぎらしていた。正直、悪趣味に見えた。でも、とても覚えていて、小さなアルミ箔を無数に吊ったあの看板の生物のような表面 は忘れがたかった。 電気的な表層が支配していく都会の光景の中で、その表面性は失われスマートでないものとして隅に追いやられた。しかし、本当によくなかったのか? 風と光の力を借りて精一杯目立とうとするかわいさ。そういう存在感は今、逆に時代にフィットしてくる。 大きな敷地をいかし、長大なアルミの’らめらめ’をつくる。間隔と大きさ、光沢をデザインすることで、一気に、悪趣味に見えていた’らめらめ’は他に類を見ないビルディングサーフェイスになる。光沢に変化を持たせ、所々大きなものを配置。風に揺らぐ長大な面 が外に対しては、柔らかく、きらきらとした輝きと表情をもたらし、内に対しては、木陰のような安らぎを与える。